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すずちゃん空へ行く [すずちゃん]


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11月13日の夜、すずちゃんは空へ帰っていった。

代表の家の家族全員の見守る中で、
たくさんの保護犬に見つめられながら、
最後のお水をごくんと飲んで静かに息を引き取った。




思えば、去年の秋の始めに代表から電話が来て
「柴の小さな雑種なんだけどボロボロなの。
もう長くないと思うけど、最期がここじゃ可哀想だから
看取るつもりで引き出したいんだけど、協力してくれないかしら。」
と言われた。

二つ返事で了承し、引きだされたのがこの子だった。
お目目まん丸だから、お目目まん丸の知り合いの名前をもらい
「すず」と名づけた。


引き出してから、すずちゃんは何も食べず、飲まずで
どんどん衰弱していったのだが、なんとか奇跡的に持ち直し
我が家にやってきたのだ。


あばらも腰骨も浮き上がるほどガリガリで
目はあまり見えていないようだし、
ちょっとボケているのか、同じところをぐるぐる回る。
腸内で出血しているらしくうんちは真っ黒。

本当にもう、じきなんだろうなぁ、、、。と思いながら
美味しいものをたらふく食べて逝かせてあげようと
欲しがるものはなんでもあげた。。。

ベジ忘年会 004.jpg


そのうちどんどん元気になってきて、少しづつ太ってきて
でも、獣医は「年内で無理」と言う。。。



急な旦那の入院やら何やらでうちから離れ
他の預かりさんを転々とし、
代表のところで落ち着いていた。


結局年内どころか1年以上も「それなりの元気」で生きていたのだ。




今週始め、「すずちゃん、もう今日、明日だと思う。」と
代表から泣きながら電話が来た。
千葉にいた私は、駆けつけられない事情があり
「すずちゃんに愛しているって伝えてください」と
これまた泣きながらお願いした。

すずちゃんはなかなか逝かなかった。



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ベジ忘年会 002.jpg

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やっと木曜日にすずちゃんに会いに行った。写真はその時のもの。
抱っこしたら骨と皮しかなかったけど、やっぱりカワイイすずだった。

「この子、週末まで待ってるんじゃないかしら。今死なれたら私に足がないって知っているから、主人がいる週末まで待ってくれているのよ。そんな気がする。」
代表はそう言ってすずに頬ずりしていた。


その予言どおり、すずちゃんは「ちゃんと」週末に逝った。
あっぱれ、と言うしかないスゴイ子だったと思う。



☆☆☆☆☆☆☆


そこには扉がありました。

それは、「命が助かる扉」です。


犬や猫がどんどんと運び込まれています。
係りの人が1匹づつ誘導していきます。

「はい、あなたはパピヨンの女の子、2歳ですね、じゃあ、こちらに」
「はい、あなたはダックスの男の子、5歳、咬みますね、ではこちらに」

純血種で若くてカワイイ健康そうな子は列の前のほう、
「命が助かる扉」の前に並びます。

純血種だけどちょっと年の子は列の真ん中のほう
雑種の子犬の前に並びます。

雑種で若い子はその後ろ、雑種で年の子、病気の子はもっともっと後ろです。


毎日、毎日、「命が助かる扉」が開いて
列の前の子から順番に出て行くことが出来ます。
でも、途中で扉は「ガタン」と閉まり、残された子は
じっと列に並び続けるのです。


ある日ブリーダーが崩壊しました。
たくさんの純血種の犬がやってきて、係りの人は言いました。
「この子たちはブランドだから、列の前に入れよう」
雑種で年をとっていて病気もちのような子は純血種の子たちに横入りされて
どんどん後ろに追いやられて行きました。


何日か過ぎたある日、そこの部屋はいっぱいになりました。
「命が助かる扉」はもう開きません。


天井の空気口のようなところからシューシューと音を立てて
空気が吸い込まれていき、別のところからガスが送り込まれていきました。

「さあ、ここの部屋は空になった、また新しい子を運んでこよう」






ペットショップや通販で犬や猫を買うということは
その何倍もの命を殺すことと同じような気がします。
お金儲けのためだけに繁殖させているブリーダーの陰には
使い捨てられる母犬、父犬、奇形で生まれた子、病気を持った子
そして、列の後ろに追いやられたたくさんの雑種の子たちの
無念の死があるのです。。。


間違えて欲しくないのですが、私は雑種の子が純血種より
劣っているとか下だとかこれっぽっちも思っていません。
ですが、これが現実なのです。


いつか命がお金でやり取りされない日が来ますように
私たちは前に進まなければいけません。





すずちゃん、愛してるよ。
合掌
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